Google、今度はAppJet を買収
グーグルは最近書籍をスキャンするReCaptcha,モバイルのAdMob,ビデオコンプレッションのOn2Technologiesとターゲット広告のTeracentを買収したばかりなのに、またまた今度はリアルタイム共同編集ツール「EtherPad」のAppJetを買収したと発表しました。発表によるとAppJetはGoogleWaveのチームに入るとの事。 EtherPadはオンラインでの共同編集作業が可能なワードプロセッサーなので、Waveと一緒になったらWaveがもっとパワフルになると予測されます。この買収で無料又はプロフェッショナル・エディションのサービスは来年の3月31日まで打ち切り。新しいユーザーは既に受け付けていず、既存のユーザーは3月いっぱいまではEtherPadを使用することが出来ますが、その後は全て今までのデータが消されるそうです。プロフェッショナル・エディションのユーザーには新しいファイルをダウンロードする機能が与えられ、12月以降は月額8ドルの使用料を支払わなくて良いとの事。という事は、3ヶ月あげるから、データを整理してアカウントを閉める準備をして下さいっていうことですよね。私は最近多忙のためWaveを持ってはいるもののほとんど使っていませんが、EtherPadのテクノロジー統合で3月辺りにはまた新たな機能が加わりそうですね。 本当にGoogleって色々な企業を買収しまくっていて、それによって広告業界が更にモノポリ化して良くないと思うんですけど、どうですか?
AdMob(アドモブ)が、Googleに買収される
2006年設立されたモバイル広告配信ネットワーク、AdMob(アドモブ)がGoogleに株式7億5000万ドルで買収される事に合意したと発表されました。グーグルのプレスリリースによると、モバイル広告にはSMS広告、検索広告、ディスプレイ広告、アプリケーションへのディスプレイ広告等の様々な形態がありますが、これまでGoogleは主に検索広告に関わっており、AdMobの買収により幅広くディスプレイ広告も提供できるようになるという利点が述べられています。 日本法人の代表取締役社長、John Lagerling氏は、今年初めて開かれたのad:tech東京でのモバイル・セッションでもスピーカーを務めており、とても流暢な日本語でプレゼンをしていたのが印象に残っています。John Lagerling氏はアドモブの代表取締役社長に就任の前は、Googleの統括部長を日本でしており、ドコモやKDDIとの検索提携、YouTubeモバイル、Android、mixiやGREEとのモバイルコンテンツ向けAdSenseの提携などを主に担当していたので、このAdMobとGoogleの買収は日本のモバイル界にはかなり影響があるものと思います。 まだまだアメリカではモバイル広告はかなり遅れていますが、この買収によってモバイル界、益々盛り上がってほしいです。私は個人的にモバイルの世界が大好きなので、これからの展開がとても楽しみです。
Verizonのドロイド携帯
11月6日の販売に向けて、VerizonからでるMotorolaのドロイド携帯の詳細がどんどん流れてきました。最初は謎につつまれた広告を利用して、ちょっと怖い感じのCMを使って消費者を引き付けながら、これこそ現在AT&Tから出ているiPhoneキラーの商品だよと直接攻撃でマーケティングされています。 Verizonによると、このドロイド携帯の詳細は以下の様になっています。 新規契約者には2年契約、$100ドルリベート付で、価格は$199.99。新規契約ではない人に対する価格は不明。 Googleのアンドロイド2.0オペレーションシステムが初起用。 iPhoneの3.5インチ, 480x320 ピクセルと比べてドロイドは3.7インチ、854x480ピクセル。クオリティーはDVDと同じとの事。 ボイス付のGoogleマップナビ付。 1回に6つのアプリを使うことが出来る。 薄型のQWERTYキーボードがスライド式で付いてくる。 ではYouTubeからのこの新型携帯ドロイドのビデオはこちら:
Wall Street Journal(WSJ)モバイルの有料化
9月15日にWall Street Journal(WSJ)のCEO,ルパート・マードック氏がニューヨークで開催されていたカンファレンスにて、Wall Street Journalのモバイル版の購読を課金制にすると発表しました。この課金制の詳細はWSJの購読者でないユーザーには週2ドル、購読者には週1ドルが課され、印刷版とオンライン版の両方を購読している人にはモバイル版のアクセスは無料ということです。 アメリカの新聞社は購読部数減と印刷版の広告収入減により、かなりの会社が倒産している中、このWall Street Journalの課金制の施策はかなり大胆なものだというのが私の最初の印象でした。私は普段はどういったサイトでもよっぽどのメリットがない限り無料購読から課金制にするのは反対なのですが、Wall Street Journalのこの施策に関してはポジティブに見ています。 ではその理由は何かというと Wall Street Journalは金融関係の専門紙で、普通の一般の新聞では手に入らない情報が載っています。だから、課金制にしても読む人は読みます。 Wall Street Journalを購読している人達って、大体エリートの人達が多いので、週に1-2ドルの支払いなんてどうって事ないでしょう。でも、その前に、ほとんどの人がオンライン購読を支払っていると思います。ちなみに無料でアクセス出来るページもこの様にたくさんありますが、現在印刷版は週2.29ドル、オンライン版は週1.99ドル、印刷版とオンライン版を両方購読した場合には週2.69ドルです。 アメリカのモバイルは全体的に日本と比べて数年遅れています。だから実際にモバイルのみでWall Street Journalを読むという人は余りいないような気がします。通勤もニューヨークでは電車の人が多くてモバイルアクセスしている人も見かけますが、東京の様にずらっと皆さん携帯を見ているという感じではありません。実際、地下鉄では、携帯のシグナルが繋がらない場所もたくさんあります。という訳で結局Wall Street Journalを読むような人達は、会社に行ってからコーヒーを飲みながらネット購読をしている人が大部分だと思います。どっちにしろ、印刷版、プリント版、そしてモバイル版で課金制の内容をつくるという事は、Wall Street Journalのファンにアクセスするオプションを増やすというのが主な意図だと思います。 どっちにしろ、この課金制はWall Street Journalだからこそ出来るわけで、他の不況に面して危機の新聞社は課金制にすれば回復できるという訳ではありません。この課金制についてどう思いますか?日本でもし経済新聞とかがモバイルやオンラインアクセスを課金制にしたらどうなるのでしょうか?
Tokyo Innovation:ad:tech東京セッション
Tokyo Innovationのキーノートセッションは、カンヌ国際広告祭(Cannes International Advertising Festival )にて受賞されたことのある世界でトップを走る4人のクリエーターが、世界的広告クリエーターで小学館の「ピッカピカの一年生」等の代表作品がある杉山 恒太郎氏がモデレーターのもとに受賞作品などと通してメッセージを伝えました。 ではそれぞれのクリエーターの方が順番に代表作の例を基にプレゼンテーションを行ったので、その順番にセッション内容を紹介します。 中村 勇吾(tha ltd. 代表) 中村さんは1970年生まれでカンヌ国際広告フェスティバルグランプリ受賞者です。今回のad:tech東京では、今年9月18日まで公募しているモリサワ「字組広告公募展~文字の成り立ち」キャンペーンのデモを行われました。公募サイトによると、この公募展は、誰もがカンタンにweb本を作れる新しいコンセプトのサービス 「BCCKS」と、中村勇吾氏が手がけ、モリサワが提供している webで文字のデザインができる「MORISAWA FONTPARK 2.0」というツールを使った、 これまでにないしくみの公募展です。私は実はこれは見たことが無かったのですが、日本語で遊ぶ、そして日本語というものをアートとして見てみるという、とてもオリジナルなコンセプトで、早速サイトで遊んでみました。 中村さんは”広告はよりソーシャルになっていかなければいけない。広告はより世の中の役に立つものにならなければいけない”という考え方をもっており、まさにこのモリサワプロジェクトは広告だっていう事を忘れてしまう、ソーシャルなものだと思いました。 ちなみにFontParkはこちらで遊ぶ事ができます。あと11日ほど公募があるので、ちょっとクリエイティブな自分を探してみて応募してみるのはどうですか?これってかなり面白いブランディングの方法で、文字が動くときの音が気持ちよかったりします。 伊藤 直樹 (GT クリエイティブディレクター) 伊藤さんはWikiによると早稲田大学法学部出身。もともとは弁護士になりたかったのかな?伊藤さんを近くで見て思ったのが、ファッションセンスが良いなーという事でした。たぶんad:tech東京では紺とグレーのスーツが目立っていたので、余計目立ったと思うのですが、”アドテックで気になった変わった事“のポストも伊藤さんの靴を見て実はインスパイアされました。 セッションでは伊藤さんが担当した作品の一つのマイクロソフト・Xbox360”Blue Dragon”イベント、Big Shadow とLove Distanceについて語られました。Big Shadowは2006年12月に渋谷で見られたインタラクティブな広告です。伊藤さんはもともとゲームとか嫌いなほうなので、ゲーマー以外の人達をどういう風にして魅了するかというキャンペーンを作りたかったとの事。Big Shadowでは自分影がある動作をきっかけにモンスターにモーフィングするという「体験のカタルシス」を提供するのが狙いで、渋谷の町にテンポラリーな遊園地を作りたいなと思ったそうです。伊藤さんにとってインタラクティブとは、ノンバーバルなコミュニケーションという事で、この作品はそれをまさに象徴する形になっていると思います。 Love Distanceは見たときはショートフィルムを見ているような感じで、最後の方まで何の広告か分かりませんでした。というか、広告を見ているというのが実は分からないくらい引き寄せられました。伊藤さんによるとLove Distanceは、通常、テレビの広告をやろうとすると15秒、30秒になるがこれは1ヶ月のテレビCMだと思って作ったとの事。実際に200万円で遠距離恋愛している本当のカップルをキャスティングしたそうです。この広告を見た事の無い方、見ていて何の広告か途中で分かりましたか?会場では最後のほうで苦笑が上がるほど、たぶん皆さん分からずに見ていて、だまされたという感じだったと思います。 田中 耕一郎 (Projector, Inc. 代表) 田中さんは時報のリズムに合わせ、ユニクロの服を着た女の子たちが無表情で踊り続けるウェブ広告「UNIQLOCK(ユニクロック)」の生みの親で、カンヌ国際広告祭など世界の3大広告祭すべてのインターネット部門でグランプリを勝ち取られた方です。やはり私はアメリカに住んでいると、日本の広告業界の情報にどうしても遅れてしまうのですが、このユニクロックはとても可愛いので、早速私のこのサイトのサイドバーにも加えました。 ユニクロックは、女の子がダンスを踊る5秒間の実写映像と、現在の時間を示す5秒間のアニメーションを交互に繰り返し流すというシンプルなコンセプトなのに、何だかいつまでも見てしまうものです。音楽も秒刻みのリズムになっていて、思わず踊りを真似したくなったりします。伊藤さんと中村さんが語られたように、田中さんもノンバーバルな身体表現の効果及び大切さを強調していました。これはやっていくうちに、このプロジェクトはいけるという確信がでてきて、かなり周りから見たら危ない位はまっていたそうです。 このユニクロック、子供版とかも作って欲しいですね。まあ女性としては、カッコいい男性バージョンはどうでしょうか? 岸 勇希 (株式会社 電通 コミュニケーション・デザイナー/クリエーティブ・ディレクター) 私は実は最初に岸さんの事を発見した際に、電通のような大会社にこういう方というか職種があったんだなーなんて思いました。やはりその大衆のリスポンスに基づいてか、“私は相変わらず代理店にいます。代理店らしいクリエイティブのあり方。メディアと表現の関係をきちん考えて仕事をしています”と言ってました。岸さんは携帯電話のディスプレイって、実は人格を持っている物で、携帯って大衆にとってはなんだか周りに無いと戸惑っちゃう、常に触っていたいパーソナルな存在なのに、一人で使う寂しい物になりがち。だから、他の人と携帯を通してインタラクティブするペアムービーを生み出したとの事。 このペアムービーは人気カリスマモデル・田中美保と小野健斗を主役に迎えて「素直になれたら JUJU feat. Spontania」という曲をドラマ化した映像を、2台の携帯を並べて同時再生することによって楽しむというコンセプト。会場ではデモが行われましたが、これはかなり面白い。本当にそうですよね、普段は携帯って人間同士の関係を短期の間、プツッと切ってしまう物だと思います。友達と話をしていても、電車に乗った途端に携帯を出して一人の世界に入ってしまう人もいるし、食事中でも携帯メールとかされると、私と一緒にいるのがつまらないかななんて思ったりします。このペアムービーのコンセプトは、他の人と携帯を通じて実際に交流する事が出来るという面では素晴らしい事だと思います。 中村さんが、このセッションの最後の方で“何か目標をもって作るというよりも、なんか出来ちゃったものが世の中に対しており合いをつけていくものが増えていくし大切だと思う”って言っていたのが私はとても印象的でした。









